人物
| 人物 | 出版物等 | 特徴 |
|---|---|---|
| ゴルギアス (BC483頃-BC375頃) | ソフィスト 不可知論 | |
| ソクラテス (BC469-BC399) | 無知の知、問答法(産婆術) 「善く生きる」、四元徳(知恵・勇気・節制・正義) | |
| プラトン (BC427-BC347) | 『国家』 | イデア論、哲人王思想 魂の三部説(理性→知恵、気概→勇気、欲望→節制) |
| アリストテレス (BC384-BC322) | 『ニコマコス倫理学』 『政治学』 | 人間観:ポリス的動物 正義:全体的正義、部分的正義(配分的・調整的) 倫理:中庸、最高善(幸福=エウダイモニア)、観想(テオリア) |
| エピクロス (BC341-BC270) | 快楽主義(精神的快楽) アタラクシア(平静心)、「隠れて生きよ」 | |
| ストア派(ゼノン等) (BC335頃-) | 禁欲主義(自然に従って生きよ) アパティア(不動心)、世界市民(コスモポリタン) | |
| エリザベス1世 (1533-1603) | エリザベス救済法 | 初の弱者救済法,雇用保険なし |
| カント (1724-1804) | 『実践理性批判』 | 動機説(善意志)、定言命法 人格の尊厳、目的の王国 |
| ベンサム (1748-1832) | 『道徳および立法の 諸原理序説』 | 量的功利主義「最大多数の最大幸福」 快楽計算、制裁(サンクション) |
| ヘーゲル (1770-1831) | 『法の哲学』 | 弁証法(正・反・合)、人倫(家族・市民社会・国家) 「理性的であるものは現実的であり…」 |
| トクヴィル (1805-1859) | 『アメリカにおけるデモクラシーについて』 | 利己主義の克服 参政は人民の思考領域の拡大 |
| J.S. ミル (1806-1873) | 『功利主義論』 『自由論』 | 質的功利主義「満足した豚より不満足な人間…」 他者危害排除の原則 |
| キルケゴール (1813-1855) | 『死に至る病』 | 実存主義・単独者 実存の三段階(美的・倫理的・宗教的) |
| ビスマルク (1815-1898) | 社会保険制度,社会主義者鎮圧法 | 初の社会保険制度(疾病・労災・障害・老齢),失業保険なし アメとムチの政策 |
| マルクス (1818-1883) | 『資本論』 | 唯物史観、階級闘争 労働に基づく類的存在 → 資本主義の苦役は人間性を疎外 |
| 福沢諭吉 (1835-1901) | 『学問のすゝめ』 | 天賦人権論、独立自尊の精神 実学の推奨、脱亜入欧 |
| ニーチェ (1844-1900) | 『ツァラトゥストラ』 | ニヒリズム、「神は死んだ」 ルサンチマン(怨恨)、奴隷道徳 vs 主人道徳 運命愛、超人 |
| イェリネック (1851-1911) | 『一般国家学』 | 国家の三要素(領域・国民・主権)を定義 |
| フロイト (1856-1939) | 精神分析、無意識 防衛機制 (抑圧・昇華・代償・合理化・投影・逃避・同一視・反動形成・退行) | |
| 夏目漱石 (1867-1916) | 『私の個人主義』 | 自己本位、則天去私 |
| 西田幾多郎 (1870-1945) | 『善の研究』 | 純粋経験、主客未分 |
| ヤスパース (1883-1969) | 『理性と実存』 | 限界状況(死・苦悩・争い・責め)、包括者 実存的交わり |
| ハイデガー (1889-1976) | 『存在と時間』 | 現存在(ダーザイン)、世界内存在 死への存在、ダス・マン(世人)からの覚醒 |
| 和辻哲郎 (1889-1960) | 『風土』 | 間柄的存在、風土の三類型(モンスーン・砂漠・牧場) |
| フロム (1900-1980) | 『自由からの逃走』 | 権威主義的パーソナリティ 消極的自由(~からの自由)と積極的自由 |
| ハヴィガースト (1900-1991) | 老年期の発達課題などを提唱 | |
| エリクソン (1902-1994) | ライフサイクル論 | 発達課題の 達成 vs. 危機 乳児:信頼 vs. 不信 幼児:自立 vs. 疑恥 児童:積極 vs. 罪悪 学童:勤勉 vs. 劣等 青年:確立 vs. 拡散 (↑モラトリアム期) 成人:親密 vs. 孤立 壮年:生殖 vs. 停滞 老年:統合 vs. 絶望 |
| サルトル (1905-1980) | 『実存主義は ヒューマニズムである』 | 「実存は本質に先立つ」 自由の刑、アンガージュマン(社会参加) |
| アーレント (1906-1975) | 『人間の条件』 | 全体主義の起源 活動の分類(労働・仕事・活動)、公共圏 |
| ロールズ (1921-2002) | 『公正としての正義』『正義論』 | 無知のヴェール → 機会均等・格差原理(最も不遇な人々の利益最大化) |
| ハーバーマス (1929-) | 『コミュニケーション的 行為の理論』 | 対話的理性、公共圏 システムによる生活世界の植民地化 |
| セン (1933-) | 『正義のアイデア』 | ロールズ批判 個人の能力差・環境差(ケイパビリティ)を考慮せよ |
| ノージック (1938-2002) | 『アナーキー・国家・ ユートピア』 | リバタリアニズム(自由至上主義) 最小国家論 |
| サンデル (1953-) | 『これから「正義」の話をしよう』 | ロールズ批判 共同体主義 → 共通善 |
| ピケティ (1971-) | 『21世紀の資本』 | \(r > g\) (資本収益率 > 経済成長率) → 富の格差は拡大する傾向にあるとし、世界的な資産課税を提唱 |
簡易年表・レート推移
| 年号 | できごと |
|---|---|
| 1945 | 国際連合(UN)発足 ブレトン・ウッズ協定発効(IMF・IBRD体制) |
| 1947 | 日本国憲法 施行 独占禁止法・労働基準法 制定 |
| 1951 | サンフランシスコ平和条約(日本独立) 日米安全保障条約 |
| 1955 | GATT 加盟 55年体制成立(自民党 vs 社会党) |
| 1956 | 日ソ共同宣言 → 国際連合 加盟 |
| 1960 | 国民所得倍増計画(池田勇人内閣) アフリカの年(多数の植民地が独立) |
| 1964 | OECD 加盟(先進国入り) 東京オリンピック |
| 1971 | ニクソン・ショック(金とドルの交換停止) |
| 1973 | 変動為替相場制へ移行 第一次石油危機(狂乱物価) |
| 1985 | プラザ合意(円高ドル安誘導 → バブル経済へ) 男女雇用機会均等法 制定 |
| 1989 | 消費税導入(3%) ベルリンの壁崩壊(冷戦終結へ) |
| 1991 | ソ連崩壊 バブル崩壊 |
| 1993 | 55年体制崩壊(非自民連立政権) |
| 1995 | WTO(世界貿易機関)発足 |
| 2008 | リーマン・ショック(世界金融危機) |
| 2012 | 第2次安倍内閣発足(アベノミクス) |

自由主義的な考え方
政治・経済における「自由」の捉え方の変遷。
| 名称 | 通称 | 政府の役割 | 代表者・政党等 |
|---|---|---|---|
| 自由主義 (リベラリズム) | リベラル | 大きな政府(福祉国家) 政府の介入で不平等を是正する。 (個人の自由が確保されるためには、まず格差是正を) | ・ケインズ経済学 ・米民主党 ・英労働党 ・日本の立憲民主党など |
| 新自由主義 (ネオリベラリズム) | ネオリベ | 小さな政府 真の自由実現のため、政府の介入は最小限に。 競争社会に肯定的(格差やむなし)。 | ・フリードマン ・ハイエク ・米共和党など |
| リバタリアニズム (自由至上主義) | 最小国家 新自由主義を「政治面」から見た考え方。 個人の権利侵害のみを防ぐ(警察・国防のみ)。 | ・ノージック |
政治
政策・制度
| 政策・制度 | 特徴 |
|---|---|
| 構造改革特区 | 「実情に合わない国の規制」を地域限定で緩和する制度。 (例:株式会社の学校経営参入、どぶろく特区など) |
| ベバリッジ報告(1942,英) | 「ゆりかごから墓場まで」 ナショナル・ミニマム(最低生活水準)の保障 |
| 三位一体の改革(2004-) | 1. 国庫支出金の削減 2. 地方交付税の見直し(削減) 3. 税源移譲(所得税から住民税へ) → 地方の自立を促すが、格差拡大の懸念も |
国会・議会制度
| 国会の種類 | 会期日数 | 召集・開会条件 |
|---|---|---|
| 常会(通常国会) | 150日間 (1回延長可) | 毎年1月召集。 次年度予算の審議が中心。 |
| 臨時会(臨時国会) | 両院で議決 (2回まで延長可) | ・内閣が必要と認めた時 ・いずれかの議院の総議員の1/4以上の要求 ・任期満了総選挙後、参院選後 |
| 特別会(特別国会) | 両院で議決 (2回まで延長可) | 衆議院の解散総選挙の日から30日以内に召集。 内閣総理大臣の指名を行う。 |
| 参議院の緊急集会 | – | 衆議院解散中、緊急の必要がある時に内閣が請求。 (事後に衆議院の同意が必要) |
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 両院協議会 | 必ず開く(意見不一致時):予算、条約、内閣総理大臣の指名 任意(衆院側が請求):法律案 ※ 出席議員の2/3以上の多数で成案 |
| 衆議院の優越(再可決) | 参議院が法律案を否決・修正した場合、衆議院が出席議員の2/3以上で再可決すれば成立する。 |
| アメリカ連邦議会 | 上院(Senate):任期6年(2年ごとに1/3改選)、各州2名(計100名)。高級官僚任命の同意権、条約の批准権。 下院(House):任期2年(全員改選)、人口比例(435名)。予算先議権。 ※ 解散はない。大統領も議会を解散できない。 |
法
| 法律 | 特徴 |
|---|---|
| グリーン購入法 | 国や自治体等に対し、環境負荷の少ない物品の購入を義務付け。 |
| 循環型社会形成推進基本法 | 3R(Reduce, Reuse, Recycle)の優先順位を法制化。 発生抑制 > 再使用 > 再生利用 > 熱回収 > 処分 |
| 労働関係調整法 | 労働委員会による労働争議の調整(斡旋・調停・仲裁)。 |
| 労働契約法 | 労働契約の原則。客観的理由のない解雇は無効(解雇権濫用法理の明文化)。 |
判例
| 事件 | 特徴 |
|---|---|
| 孔子廟事件 | 那覇市が公用地を孔子廟に無償提供 → 政教分離違反(違憲)。 |
| 四大公害病 | ・イタイイタイ病(富山) ・四日市ぜんそく(三重) ・水俣病(熊本) ・新潟水俣病(新潟) ※ すべて原告勝訴。汚染者負担の原則(PPP)確立の契機。 |
国際連合・国際機関・国際紛争
| 機関・用語 | 特徴 |
|---|---|
| 主要機関 | ・総会(全加盟国、1国1票) ・安全保障理事会(5常任+10非常任) ・経済社会理事会(ECOSOC) ・信託統治理事会(現在活動停止中) ・国際司法裁判所(ICJ) ・事務局 |
| 安全保障理事会の議決 | 手続事項:9理事国の賛成(拒否権なし) 実質事項:5常任理事国を含む9理事国の賛成(拒否権あり) ※ 紛争当事国は投票棄権義務あり(強制措置等を除く) |
| 国連憲章 第7章 | 「平和に対する脅威、平和の破壊及び侵略行為に関する行動」 経済制裁や、国連軍による軍事的措置(強制措置)を規定。 |
| PKO(平和維持活動) | 憲章に明文規定なし(第6章と7章の間=「6章半」の活動)。 PKO三原則: 1. 停戦合意 2. 当事者の受入同意 3. 中立性 ※ 武器使用は要員防護(自己保存)等に限定。 |
| 国連軍 | 憲章第7章に基づく特別協定により組織される軍隊。 (※ 正規の国連軍はこれまで一度も組織されていない。朝鮮戦争等の多国籍軍とは異なる) |
| 人権理事会 | 経済社会理事会の下部組織から、総会の下部組織へ格上げ(2006年)。 人権状況の定期審査(UPR)などを行う。 |
主な地域・民族紛争
| 紛争名 | 当事者 | きっかけ・背景 | 結末・現状 |
|---|---|---|---|
| パレスチナ問題 | イスラエル人(ユダヤ人) vs. アラブ人(パレスチナ人) | シオニズム運動、国連によるパレスチナ分割決議。 4度の数次戦争。 | オスロ合意でパレスチナ暫定自治政府発足。 ガザ地区等で対立激化、解決の目処立たず。 |
| カシミール紛争 | インド(ヒンドゥー) vs. パキスタン(イスラム) | 藩王(ヒンドゥー)と住民(イスラム)の帰属のねじれ。 領有権争い。 | 核開発競争へ発展。 現在も緊張状態が続く。 |
| クルド人問題 | クルド人 vs. トルコ・イラク・イラン等 | 「国を持たない世界最大の民族」。 第一次大戦後の国境線で分断。 | 各国で独立・自治を求め武装闘争。 一部で自治獲得も弾圧続く。 |
| シリア内戦 | アサド政権(シーア派系) vs. 反体制派(スンニ派) vs. IS・クルド人勢力 | 「アラブの春」の波及。 アサド独裁への反発。 | 米露の介入、難民の大量流出。 ISは退潮するも政情不安定。 |
| ソマリア紛争 | 氏族間の対立 | 独裁政権崩壊後の権力闘争。 無政府状態。 | 飢饉・海賊問題が発生。 国家として破綻状態(failed state)。 |
| ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争 | セルビア人 vs. クロアチア人 vs. ムスリム人 | ユーゴスラビア解体に伴う独立・主導権争い。 | NATO空爆を経てデイトン和平合意。 1国2体制で存続。 |
| ロヒンギャ問題 | ミャンマー政府(仏教) vs. ロヒンギャ(イスラム) | 不法移民とみなされ国籍を与えられず迫害。 | バングラデシュ等へ大量の難民流出。 |
| ダルフール紛争 | スーダン政府・アラブ系 vs. 非アラブ系住民 | 水資源・牧草地争いと民族対立。 | 「世界最悪の人道危機」と呼ばれた。 南スーダンは分離独立したが内戦続く。 |
用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| アナウンス効果 | 選挙予測報道が投票行動に影響を与えること。 バンドワゴン効果(優勢主義) アンダードッグ効果(劣勢への同情) |
| 汚染者負担の原則(PPP) | 公害防止費用や修復費用は汚染者が負担すべきという原則(OECD)。 |
| 拡大生産者責任(EPR) | 生産者が製造・使用段階だけでなく、廃棄・リサイクル段階まで責任を負う考え方。 |
| 独立行政法人 | 国の事務のうち、必ずしも国自身が行う必要はないが、民間に委ねると実施されないおそれがある業務を行う法人。 |
| ナショナル・トラスト | 自然環境や歴史的建造物を、市民の寄付で買い取って保全する運動。 |
| メディア・スクラム | 集団的過熱取材。報道災害。 |
世界三大宗教
| 宗教 | 特徴・教え | 律法への態度 |
|---|---|---|
| ユダヤ教 | イスラエル民族(ユダヤ人)と唯一神ヤーウェとの「契約」。 ユダヤ人「だけ」を救済(選民思想)。 | ★律法を遵守(絶対に守るべき掟)。 → 外面的な規範(生活をがんじがらめに縛る)。 |
| キリスト教 | ユダヤ教から発展したイエスの教え。 神の愛(★アガペー):無差別・平等・無償の愛。 | 律法解釈の違い。 → 内面的な規範(そもそも「何のための律法か」=神が我らを救うために与えた)。 律法の根底には神の愛がある。 |
イスラム教
- アッラーは唯一神:「何者も生まず、誰からも生まれず、一人として並ぶ者なし」。
(ムハンマドは神の子ではなく預言者=神の言葉を預かる人) - 偶像崇拝の禁止:一切の像・絵画なし。
- ウンマ:全ムスリム(イスラム教徒)は同じ「★ウンマ(共同体)」の一員。
- 六信五行:
- 五行(5つの行為義務):巡礼・断食・喜捨・礼拝・信仰告白
- 六信(6つの信仰対象):神・天使・啓典・預言者・来世・天命
- 宗派:
- スンナ派(多数派):ほとんどの国。
- シーア派(少数派):イラン・イラク等。
仏教
★四法印(四つの真理のしるし)
| (現状) 一切皆苦 | 人生のすべては苦だ。 ↓ ★煩悩(執着心)のせいで、思うままにならない。 |
| (原因) ★諸行無常 | それは万物が絶えず変化し、生滅するからだ。 |
| (原因) ★諸法無我 | 永遠不変の実体をもつもの(=我)もないからだ。 |
| (解決) 涅槃寂静 | 悟れば煩悩は消え、心の安らぎが実現する。 (=涅槃/ニルヴァーナ) |
仏陀死後の仏教
- 大乗仏教(北伝仏教):「一切衆生の救済」をめざす。
生き物すべてが乗れるほど大きな乗り物。
→ 中国・朝鮮・日本へ。 - 小乗仏教(南伝仏教/上座部仏教):「自己の完成」をめざす。
自分一人しか乗れないほど小さな乗り物。
→ スリランカ・東南アジアへ。
日本の思想
日本人の特性
- 自然万物に神を見出す:日本はアニミズム(精霊信仰)の国。多神教(八百万の神々)。
- 受容的・忍従的:モンスーン型「気まぐれな自然」に対し受容的(和辻哲郎)。
but 時おり激しいという二面性を持つ。 - 島国根性:「ウチとソト」などの排外性。(同じ島国の仲間には「甘え」意識)
- 共同体の和の重視:「日本人=農耕民族」→ 稲作に共同作業は不可欠。
↓- タテ社会:能力より地位・年功を重視(宴席の上座・下座、デリケートな敬語)。
- 本音とタテマエ:和を乱す本音は、正しくても慎む。
- ★恥の文化:「他人に恥ずかしくない行動」を重視。(ベネディクト『菊と刀』)
※欧米は「罪の文化」→ 自己の良心を重視。
日本の思想の推移
| 古代 | 神話:日本人の伝統的心情はこのとき形成。 |
|---|---|
| 飛鳥 | 仏教伝来 → 受容 聖徳太子の十七条憲法など。(当初は「外国から来た神」扱い) |
| 奈良 | 定着(聖武天皇による国教化、東大寺の大仏など)。 |
| 平安以降 | 社会不安から仏教隆盛に。(末法思想→戦国時代へ) |
| 平安 | 密教中心(最澄・空海)。 |
| 鎌倉 | 末法の世をいかに生きるか(法然・親鸞・道元・日蓮)。 |
| 江戸 | 仏教中心から儒教中心へ(天下泰平 → 来世よりも現世へ)。 |
末法思想と浄土信仰
★末法思想(1052年〜):釈迦の死後、次第に仏法が失われ、社会が混乱するという思想。
(教(教え)・行(修行)・証(悟り)のうち、「教のみ」になる)
- 浄土信仰:厭離穢土(汚れた現世を離れ)、欣求浄土(極楽浄土に往生したい)。
(『往生要集』源信) - 他力本願:修行・悟りなしでは自力救済ムリ。
→ 阿弥陀仏の他力にすがる他なし。
現代社会の諸課題と倫理
生命倫理(バイオエシックス)
科学技術の進歩に伴い生じた、生命の操作に関する倫理的問題。
| テーマ | 内容・論点 |
|---|---|
| クローン技術 | ・ES細胞(胚性幹細胞):受精卵を壊して作るため倫理的問題あり。 ・iPS細胞(人工多能性幹細胞):自分の細胞から作れるため倫理的問題なし。(山中伸弥教授) ※ 日欧ともにヒトクローン個体の作製は禁止。 |
| 臓器移植 | 1997年法:本人の書面意思+家族同意が必須。 2009年改正:本人の意思不明でも家族の同意のみで可。15歳未満も可。 → 脳死は「臓器移植をする場合のみ」人の死とされる。 |
| 安楽死・尊厳死 | ・積極的安楽死:薬物等で死なせる(日本では違法)。 ・消極的安楽死(尊厳死):延命治療の中止。自然な死。(日本では合法) ・リビング・ウィル:尊厳死の宣言書(生前の意思表示)。 |
| QOL | SOL(生命の神聖性)からQOL(生命の質)の重視へ。 「ただ生きているだけでなく、人間らしく生きる」ことの尊重。 |
人権と共生社会
多様化する社会における新たな人権と共生のあり方。
| テーマ | キーワード・ポイント |
|---|---|
| 異文化理解 | ・エスノセントリズム(自民族中心主義):排除すべき態度。 ・文化相対主義:互いの文化の固有価値を認める。 ・多文化共生:「違い」を認め合い、対等な関係で共に生きる。 |
| ヘイトスピーチ (差別的憎悪表現) | ヘイトスピーチ解消法(2016): 外国出身者への差別的言動の解消を目指す。 ※「表現の自由」との兼ね合いから禁止規定・罰則はない(理念法)。 |
| LGBT (性的少数者) | ・SOGI(ソジ):性指向(好きになる対象)と性自認(自分の性の認識)。 ・パートナーシップ宣誓制度:自治体が同性カップルを公認する動き。 ・LGBT理解増進法:国民の理解を深めるための努力義務法。 |
現代社会の法と政治
メモにあった重要キーワードの解説・補足。
| 国民投票 住民投票 | ■国民投票:憲法改正の発議(96条)の際に行われる。有効投票の過半数の賛成が必要。 ■住民投票: ① 地方特別法の制定時(憲法95条 / 住民の過半数の同意)。 ② 条例に基づく住民投票(原発建設や基地問題など / 法的拘束力を持たないことが多い)。 |
| 裁判員制度 | ・2009年開始。国民が司法に参加。 ・対象:殺人などの重大な刑事事件(第一審のみ)。 ・構成:裁判官3人 + 裁判員6人。 ・評決:多数決(ただし、少なくとも1人の裁判官の賛成が必要)。 ・義務:守秘義務がある。辞退は原則不可(正当な理由があれば可)。 |
| 南北問題 ODA | ■南北問題:先進国(北)と発展途上国(南)の経済格差。 (※南南問題:途上国間の資源有無などによる格差) ■ODA(政府開発援助): ・日本の特徴は、返済義務のある「有償資金協力(円借款)」の割合が高かったが、近年は贈与も重視。 ・「自助努力の支援」を理念とする。 |
| 環境とSDGs | ■SDGs(持続可能な開発目標): ・2015年国連サミットで採択。「誰一人取り残さない」がスローガン。 ・17の目標(貧困、飢餓、健康、教育、ジェンダー、エネルギー等)。 ■パリ協定(2015): ・京都議定書の後継。全ての国が温室効果ガス削減に参加。 ・「脱炭素社会」を目指す。 |
| 民法と契約 | ■契約自由の原則:何を、誰と、どのような内容で契約するかは個人の自由。 ■成年年齢の引き下げ(2022年〜): ・20歳から18歳へ。 ・18歳で親の同意なくローンやカード契約が可能に。 ・注意点:「未成年者取消権」が18歳で使えなくなるため、悪徳商法への警戒が必要。 |
経済
アベノミクス
第2次安倍内閣(2012年〜)の経済政策。「3本の矢」を掲げた。
- 第一の矢(大胆な金融政策):日本銀行による「異次元緩和」(国債の大量購入、マネタリーベースの拡大)→ 円安・株高へ。
- 第二の矢(機動的な財政政策):公共事業の拡大などによる需要創出。
- 第三の矢(民間投資を喚起する成長戦略):規制緩和、国家戦略特区など。
労働
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 労働基準法の変遷 | ・1947年制定:1日8時間・週48時間労働。 ・1987年改正:週40時間労働制へ移行開始。 ・女性保護規定の撤廃(時間外・休日労働等の制限撤廃、母性保護は継続)。 ・年次有給休暇の取得義務化(2019年〜)。 |
| 労働組合 | 非正規雇用労働者も加入可能。 企業別組合に入れない場合でも、合同労組(ユニオン)等に加入できる。 |
| 労働協約 vs 就業規則 | 労働協約:労働組合と使用者の書面による合意。効力最強。 就業規則:使用者が作成する職場規律。労働協約や法令に反してはならない。 |
| 不当労働行為 (労働組合法 第7条) | 使用者が行ってはならない行為。 1. 不利益取扱い(組合活動を理由に解雇・減給など) 2. 黄犬契約(組合に加入しないことを雇用条件にする) 3. 団体交渉拒否(正当な理由なく交渉を拒む) 4. 支配介入(組合運営への干渉、経費援助) |
国際経済
| 用語 | 解説 |
|---|---|
| UNCTAD (国連貿易開発会議) | 「南」の立場で南北問題を議論。1964年設立。 プレビッシュ報告「貿易は開発の手段」。 |
| 一般特恵関税制度 (GSP) | 先進国が途上国からの輸入品の関税を低く(または無税に)する制度。 ※シーリング(枠)枠を超えると通常関税に戻る場合がある。 |
| 一帯一路・AIIB | 中国が提唱する広域経済圏構想(シルクロード)。 それを支えるAIIB(アジアインフラ投資銀行)に日本・米国は未加盟。 |
| 改革・開放政策 | 1978年〜鄧小平(中国)。経済特区設置、市場経済導入。 社会主義市場経済へ。 |
| アジア開発銀行(ADB) | 本部はマニラ。歴代総裁は日本人。日米が主導。 |
| ODAの特徴 | 日本:有償資金協力(円借款)の比率が高い。インフラ整備中心。 欧米:贈与(グラント)比率が高い。人道支援・BHN(基礎的生活需要)中心。GNI比も高め。 |
貿易説明図での矢印は通常、実線や上側の矢印が「モノ・サービス」の流れを表し、点線や逆方向の矢印が対価としての「お金(代金)」の流れを表すことが多い。
ラウンド
| ラウンド交渉 | 主要テーマ・結果 |
|---|---|
| ケネディ・ラウンド (1964-67) | 一括引き下げ方式による関税大幅引き下げ。 |
| 東京ラウンド (1973-79) | 関税引き下げ + 非関税障壁(NTB)の撤廃。 |
| ウルグアイ・ラウンド (1986-94) | 農産物(米のミニマム・アクセス)、サービス貿易、知的所有権。 → WTO(世界貿易機関)設立合意。 |
| ドーハ・ラウンド (2001-中断) | 開発途上国の開発支援、環境問題、投資ルール。 先進国と途上国の対立で暗礁に乗り上げる。 |
Q&A
| Q | A |
|---|---|
| 日銀が国債を買い入れると利回りが下がるのはなぜ? | 買いオペ → 国債の需要増 → 国債価格上昇 → 償還額一定より利回り低下 |
| GNP(国民総生産) | GDP + 海外からの純所得 (現在はGNI(国民総所得)が使われることが多い) |


